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釣りBCG「釣りコレクション」開発元の株式会社ScopeNext 北村様へインタビュー

釣りBCG「釣りコレクション」開発元の株式会社ScopeNext 北村様へインタビュー
更新日

Ethereumブロックチェーンゲームとしては世界的に見ても初の釣りゲームとなる、「釣りコレクション」開発元の株式会社ScopeNextに伺いCEOの北村様へインタビューを行いました。

代表取締役 CEO 北村 紀佳

木村:御社の経歴を教えてください。

北村:設立は2019年5月8日です。事業内容としてはスマホゲームの開発とブロックチェーンゲームの開発、steamゲームの開発を行っています。

私が代表で、社員構成は33名+役員3名となっています。ブロックチェーンは新規事業という位置付けで新規事業系は僕がメインで見ています。

企画とエンジニアリングがメインの事業す。
イラストは普段は外部のパートナーさんにお願いしていますが、今回は内製です。


会社の特徴としてはゲーム開発を行っていこうという所がベースにあります、ただデバイスやプラットフォームにこだわりはないので、steamゲームもそうですし、スマホもやってますし、ブロックチェーンゲームも開発しています、それ以外にもコンシューマやVRAR系は今はご縁がないのでやっていませんが、今後ご縁があればビジネスにする可能性があります。その中でも今、注力しているしている新規のゲーム開発分野の一つがブロックチェーンゲームです。

あともう1つ特徴としては、グラフィックがすごい会社さんがいらっしゃると思うんですけど、弊社はそういう路線というよりは、企画とエンジニアリングがメインなので、ゲームロジックや運営で勝負することが多いです。

また、33名はスマートフォンゲームなどのゲーム系出身がほとんです。
プロデューサーとかディレクターとかプロジェクトマネジャーも、ゲーム系出身メンバーが多いです。

エンジニアが企画を立て、作りながら開発していくんですが、企画者もソースコードのデプロイ操作をしたりします。
ブロックチェーン周りは三浦というものが担当していて、企画兼エンジニア兼みたいなことをやっていて、自分で実装するなど開発のスピードは早いと思います。

ブロックチェーンゲーム開発のきっかけとは

北村:弊社は基本的にBtoBよりBtoC向けのプロダクトを開発する会社で、そのフェイズに切り替わったらトライする会社だと思っています。

スマホゲームは硬直化してるので次の市場としてのブレイクスルーはブロックチェーンゲームだと思っています。
ARやVRってBtoBないし資金調達などをしてトライをするフェーズだと思っていて、まだBtoCフェーズではないと感じています。

昨年の前半はブロックチェーンゲームに注目していなかったんですが、クリプトスペルズや、マイクリのセール好調のニュースなど見ていて、これはそろそろBtoCフェーズに入り始めたのでは思い、受託ビジネスじゃなくて直接ユーザーさんから都度課金なのか課金なのかわからないけど、そういうフェーズに来たかなと思いました。それであれば市場の立ち上がりに先行者メリットとして入りたいなと感じました。

ブロックチェーンゲームの今の市場を見たとき、手前味噌ながらブラウザソーシャルゲームとかスマホゲームマーケットの黎明期に私もいたので、その時の動きにすごく似てるなと思っていて、このまま市場が波に乗っていけばいけるんじゃないかなというところが一番大きいですね。

カジュアルなブロックチェーンゲームが求められるフェーズ

北村:イーサリアムってプラットフォームなんだろうなと思っています、ビットコインが第一次プラットフォームで第二次プラットフォームがイーサリアムだと思うんです。

イーサリアムが使えるようになって、そろそろ一般ユーザーさん的に言うとアーリーアダプターからアーリーマジョリティくらいの人たちが手をつけ始める感じになるんだろうなと思っていて、その場合、難しいことをどんどん減らす方が良いフェーズなんだろうなと思っています。

ゲーマーの方や、ゲームリテラシーの高い方に楽しいゲームを提供する事について、僕らはゲーム屋なので理解はしてるんですけど、イーサリアムってプラットフォームを使っているけどゲームリテラシーが高くなくて、コアなゲームのニーズがそこまで高くないユーザーさんが手に取って遊ぶゲームもあったほうが良いと考えていますので、そういうゲームを作っていくと思います。

木村:Twitterの反応はいかがですか?

北村:今回Twitterキャンペーンをやっていまして、イーサリアムを持ってるけどブロックチェーンは遊んだことが無いユーザーさんに知ってもらおうとしています。

この釣りゲームだったら出来そうって思って欲しかったのですが、物がないので現状ブロックチェーンゲーマーさんが広げてくれて助かっています。
リテラシー高い方からは、認知を広げてくれそうなタイトルを待っていた、という反応は頂いています。

釣りコレクションについて

北村:ベーシックな釣りゲームです。竿(以下ロッド)がNFTとなっています。様々なロッドを使い分けながら様々な釣り場でいろんな魚を釣ってポイントを稼ぎながら、ランキングを競い合うゲームです。
実際の釣りと一緒で、シングルプレイヤーだと、ほのぼの自分のハイスコアを競います。エンドコンテンツとしては、ユーザーさんvsユーザーさんがランキング形式で競い合う釣り大会があります。

釣り場選択の画面はまだ綺麗になってないですけど、ロッドの重さとや大きさ等、実際の釣りに近づけています。

釣り場を選んで、ロッドを選んだりするんですけど、魚にレアリティがあってレア魚が接近中だったらこのロッドが釣れやすいなどあります。

北村:この状態で(中央株の青いボタンを)ずっと押していると魚の釣り上げが進んで行きます、放してしまうと逃げてしまうので、ずっと押しっぱなしにします。今Excellentって三回表示されているので釣れる状態になっています、このタイミングで離すと釣り上げることができますが、このタイミングで釣れないと糸が切れてしまいます。

木村:なるほど、離すタイミングがあるんですね。

北村:ロッドを選んでいただいた時に、ロッドと魚がマッチしていないと釣れません。
また、釣り場選択の時に、淡水、海、湖があり、ゲーム性上げるため最適なロッドをいろんなパターンで作ってます。

ゲームサイドとしてはこれでシーズンの概念があり、シーズンによってランキングの報酬があります。

ゲームサイクル

北村:基本的には初期の壊れないレプリカロッドを使っていろいろ試行錯誤して、釣りをしながら、報酬のレプリカロッドを集めていきます。それで集めたレプリカロッドを使い上位を目指します。

ロッドはNFTのプレミアムロッドとレプリカロッドの概念があって、レプリカは一定の使用回数で壊れます。

プレミアムは壊れないので、性能的には大きく差をつける予定もないですし、わかり易さのため最初はレプリカとプレミアムは同じ性能のものになります。

達成報酬のような、積み上げ報酬があり、シングルプレイだとそれをゲームサイクルで集めていきます。ポイントが貯まれば貯まるほど上位にランクインし、NFTのロッドも報酬として手に入るようになります。

釣り大会とかシングルプレイだけであれば、おそらくレプリカだけでも上位を狙う事は可能ですが、もし連戦連勝をしたいならばNFTのロッドを持ってたほうが効率が良いと思います。

また、日本円とイーサで釣りを有利にするアイテムを購入も可能ですので、レプリカを使いながら課金して上位を狙うこともできなくはないですね。

木村:課金アイテムにはどんな物があるのでしょうか?

北村:まきあげる力が強くなり、釣り上げやすくなるアイテムや、餌になります。

北村:ベースの作りだけだと、まだやることが少ないのでソーシャルゲーム的なイベントを用意する予定です。各釣り場の主を釣るような、宝探しイベントをシングルプレイで開催しする予定です。また、「今回は鯛のポイント高いですよ」のような、ランキングイベントでリズムをつけて運営していくような形になります。

木村:釣り場はいくつ用意されているんですか?

北村:川、海、沼の3種別があって、それぞれに複数の釣り場を用意する予定です。
基本的には泳いでる魚が違ったり、釣り場ごとに同じ鯛を釣る場合でも、この釣り場だと大きい鯛が釣れるなど、釣り場によってちょっと差分をつけています。
釣ったものは基本的にNFTでは無いのですが、将来的にNFTになるかもしれません。

木村:開発で苦労された事はありましたか?

北村:ブロックチェーンゲームへの知見が手探りだったので最初は苦労したかなと思います。一回分かってしまってからは、ゲームモデルや方向性をガチガチに固めた上で踏み出したので、そこは大丈夫でした。ただ開始期間は10月頭でしたので、すごく短期間の開発となりました。

ダッチオークションは行わない

北村:基本的にNFTは定額で在庫数限定で販売します。限定数50本のうち今回10本売り出します、みたいな販売方法を予定しています。在庫が切れたら品切れとして、イベントなどで入荷するようになると思います。

木村:ダッチオークションなどの販売方法を行わない理由はなんでしょうか?

北村:このゲームはソーシャルゲーム黎明期のバトルゲームになる前のソーシャルゲームを意識しています。

今のダッチオークションのセール方式はバトルゲームにおけるガチャの販売と似ているのではと思っています。

ダッチオークションなどは結局ガチャと同じで、大きくレバレッジがかかる仕組みだと思っています。
当時の黎明期のソーシャルゲームとかバトルじゃないゲームって課金の販売手法自体はそんなに高額課金にならないように設計をしていました。

仮にガチャみたいな販売手法に近いダッチオークションでレバレッジをかけちゃうと、ちゃんとパラメータを設定したバトルゲームにする必要があると思っています。
僕らのタイトルはそうではないので、セールの方で売り上げを作るより、日々のランキングイベントでブーストアイテムをイベントと組み合わせながら買っていただく方式が良いと考えています。

売上的には昔のソーシャルゲームのように、NFTの売り上げが6割でその他が4割になるように目指しています。

バトルゲームを否定するわけじゃなくて、ゲーマーじゃない方でもカジュアルに遊んでもらって、頑張れば今までNFTを持ったことがない人も手に入れることができるという体験をを持っていただければと考えています。

NFTの買い支え

北村:また定期的にNFTを市場から買い上げる予定です。

ただそれだけですと流通性があまりなく、NFTに価値変動のレバレッジをかけてないので価値の保証をしてあげないと初動の流動性が下がると思っています。ですので50個の限定ロッドのうち10本を売り出すようなことをやります。
また、毎回じゃないですけど50本の限定ロッドがダブついた場合は、運営が市場から買ってまた並べるようなことも実施しよう考えています。

3イーサは3イーサで価値は担保されるようにしたいと思います。ユーザーさん同士で売り買いしてもいいんですけど、運営は定価で買いますということです。
ただし、今いろいろバランス調整やっていて、全部買うわけではないのですが、うちは今回10イーサ分くらいは買いますよとアナウンスして、買ったものをまた並べますみたいなことはやると思います。

逆に言うと買い上げるとまた価値が変わっちゃうと思うので、ゲームシステムと合わせて考えないと難しいのかもしれません。

多分自社株買いが一番近い概念だとと思っています。
この辺りはブロックチェーンゲームの面白いところでもあり難しいところであると考えています。

ユーザーさんが分散で経過価値を担保していくって話はありつつも、タイトル自体は株式公開のようなものだと思うんです。

このゲームはゲームのDAUや公開されるKPIが決算発表のようなものですので、ユーザーさんに価値が上がるぞって思っていただければ、それを見てNFTを購入してくれるので、そこで自社株買いの概念入れるのはあながち間違いじゃないのかなと思います。

今後の展開

木村:PC版からリリースされるのですか?

北村:そうです。TOKEN POKETさんとGO!WALLETさんと話をさせていただいていていますので、今後スマホ版のリリースも予定しています。

北村:それと多言語対応をしていきます。中国語、英語、韓国語に対応を予定しています。初動を見てなんですけど、5月、6月くらいに、ほかの言語も出せたらいいなと思ってます。

北村:販売方法としては、基本イーサリアムとJPYとTCMというゲーム内硬貨を買っていただくのですが、TCMでNFTは買えませんので、NFTは直接イーサリアムで買っていただく形になってます。TCMというものに関してはさっきの餌とかアイテムなどの購入に使います。

木村:プレセールは行うのでしょうか?

北村:プレセールは実施しません。ショップにプレミアムロッドを販売いたします。ただ売り切れになったら終わりではありません。入荷を待っていただければ購入できるようになると思います。

レプリカロッドは基本壊れてしまいます。プレミアムロッドはNFTです。壊れ難いなど付けるんですが、プレミアムロッドは同じ性能で壊れない。ユーザーさんの取引も可能です。
またプレミアムロッドは成長要素があります。

最後に

北村:とっつきやすさをすごく意識してるのでぜひ手に取ってやってください。どんどんブラッシュアップしながら運用していきます。ぜひ遊んでいただけたら嬉しく思います。

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著者について

ブロックチェーンゲームインフォ /木村義彦

BlockChainGame Info 編集部 ブロックチェーンゲームの最新情報、DAppsの最新動向をお届けします

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