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マイクリ・クリスペが登場してからの1年間を振り返る

マイクリのバトルベータが2018年9月、クリスペのプレセールが2018年10月と国内ツートップのブロックチェーンゲームが登場してから早くも1年が経ちました。ブロックチェーンゲーマー数も徐々に増えてきましたし、新しいゲーム登場の兆しも見えてきました。せっかくの1年という節目なので、この1年間を振り返っていきます。

マイクリプトヒーローズを振り返る

マイクリバトルベータ:DAppsへの挑戦

マイクリのバトルベータでは、プレセールで購入したヒーローが初めて使える機会でした。当時のプレセールは、GUMではなくETHでアセットを購入するもので、なんと購入金額の100%がGUMでキャッシュバックされるというもの。10ETHヒーローを買ったら、10万GUM戻ってくる今思えば夢のようなキャンペーンでした。

そして迎えたバトルベータ。今となっては「ブロックチェーンゲーム=ブロックチェーンアセットを用いたゲーム」という認識が一般的ですが、バトルベータの頃はDApps(分散型アプリケーション)というワードが狭い界隈で少しだけ流行っていました。

DAppsとはすべての処理をブロックチェーン上で行うというもの。マイクリバトルベータは、ブロックチェーン上でそれを実現しようとしました。デイリーボーナスをもらったり、アセットを送ったりするときにgas代の支払いがありますよね。ETHにバトルを載せようとすると、バトルをするたびにgas代を支払うゲームになるわけです。流石にそれでは誰もプレイしないので、Loom Networkというゲーム用のブロックチェーンを利用しました。

いざバトルベータが始まると、速さが取り柄のチェーンのハズが、それすらも詰まらせてしまう。マイクリユーザーの熱量・ボリュームを感じ、「これまでのブロックチェーンゲームとは違うぞ!」と思ったことを覚えています。(実際にはLoomのノードが少なかったり様々な要因があったらしい。)DAppsとしてのマイクリはあきらめ、今のようなブロックチェーンを使うのはアセット管理周り、ゲームはオフチェーンという形におさまったのもこのタイミングでした。(ちなみに、バトルベータは9位でした。)

当時は今はなきイーサエモンやクリプトキティーがブロックチェーンゲームのDAU1位でしたが、このバトルベータのタイミングでマイクリのDAUが世界一位になりました。法律の縛りなどがあるせいで、国内から世界一位のゲームが出るとは思っていなかったので感動しました。

マイクリクラウドセール

少しずつ話題になってきたマイクリ。いよいよ正式オープンということで、クラウドセールが同時開催されました。

クラウドセールもETHでヒーローを購入するシステムだったので、いかに早くトランザクションを通すか=どこまでgas代を上げるかという勝負でした。

私は80gweiも入れればイケるだろうと思っていましたが全然買えませんでした。それもそのはず、200gweiで買い向かっているプレーヤーもいましたからね。買えなかったらエラーがでまくりますから、今やったら炎上必至な販売方法です。よく訓練された最古参のブロックチェーンゲーマー向けのセールだったと思います。

ランドセール

ランドセールではプレセールランドが500EHTというとんでもない価格にも関わらず購入希望者が集まり、枠が埋まりました。その後のランドクラウドセールでもそれぞれの国にレジェンダリー枠のランドを購入してキングが誕生し、ランド制のマイクリがスタートしました。

ランドが生まれたことによって、それぞれの帰属意識が生まれ、フラッグ戦というなんの報酬もない名誉だけの戦いのために心血を注ぐことになったわけです。当時は報酬ゼロでは盛り上がらないと思っている人も多くいたと思いますが、今となっては間違いなくマイクリのメインコンテンツの1つとなっています。

最近のマイクリと今後

デュエルを楽しむプレーヤーが増えてきたこと、ガチ勢がよりガチ勢化してきたことで、デュエルを主軸としてマイクリアセットの価値は向上してきています。レジェンダリーヒーローは10ETHを超えていても簡単に買い手が付きますし、レジェンダリーのエクステもデュエルで活躍するものには5ETH以上の高値がつきます。うまくデュエル環境の波に乗りながら売買を進めてきた商人プレーヤーも稼げていると思います。

コミュニティーと運営のすれ違いは何回かありましたが、全体としては順調に運営が進んでいますし、マイクリアセットが使える次回作「マイクリS」も発表されました。今後も楽しみつつ稼ぎつつマイクリをプレイし続けることができそうです。

クリプトスペルズを振り返る

プレセール炎上から一周年

クリスペのプレセールでは、これまでのブロックチェーンゲーム界隈以外の一般トレーディングカードゲーマーが参入したこともあり、「ゲームできないのにセールは詐欺!」「買い占めが起こるとゲームが成立しないからありえない!」などなど、炎上。しかしその後、資金調達やアドバイザーを据えて運営体制を強化して戻ってきました。これまで、数々のスキャムブロックチェーンゲームを見てきた私としては非常に驚き、勇気のある決断をしたなと今でも思っています。

正式リリースとクラウドセールの成功

ゲームがひとまずプレイできるようになり行われたクラウドセールでは、レジェンダリーのカードも完売し、900ETHを売り上げました。開発費・運営費を含めた累計黒字化に成功し、ブロックチェーンゲームのビジネスとしての可能性を示したことは、業界にとって非常に大きな意義のあることです。

実際に、クリスペの成功を見てブロックチェーンゲーム参入の相談をうけることもあるようです。

コミュニティドリブンな大会が多数開催

クリスペでは、コミュニティ主催の大会が多数開催されています。TCGはプレーヤーと対戦してなんぼですから、こうした大会が多く開催されることはカードの価値の維持・向上にとって非常にプラスに働きます。クリスペがコミュニティ主催の大会にも限定カードを協賛しているのも後押ししていますね。

非ブロックチェーンゲーマーの参入と挑戦

ブロックチェーンゲームは、「仮想通貨を使ってアセットを購入する」「プレイするためにウォレットが必要」「諸々含めて基本わかりにくい」といった課題を抱えています。クリスペはこれを解消することに特に重きをおいています。ブロックチェーンとしての美学とユーザビリティのバランスは非常に難しいところですが、マイクリはややブロックチェーン美学寄り、クリスペはユーザビリティ寄りといったイメージです。このあたりは、さすが過去に一般ゲーマーを交えた炎上を経験しているだけあるなと思います。

かといって、一般ゲーマーを満足させるために既存のDTCGに似せていくわけではなく、「大会優勝者が新カードを提案し、売買手数料の一部が還元される」といったこれまでのゲームにはない試みもしています。ベンチャーということもあり、既存のゲームと明確な差別化路線をとっているところも流石だなと。

ソシャゲアセットのブロックチェーンアセット化やブロックチェーンゲームの認知度アップで、一般ユーザーの増加が今後進んできそうです。ぜひとも一般ユーザーとのズレの調整ノウハウはシェアしていってほしいと思います。

クリスペの今後:ロードマップ発表

10月6日に2019年4Qのロードマップが発表されました。

大きなアップデートとしては、以下の通り。

・ギルドの実装(マイクリのランドのようなもの)
・コロシアム機能(ユーザー主体のランク戦)
・クリプトスペルアップデート(種類増加、NFT化検討)

コミュニティーを大切にしながら、1年間成長を続けてきたクリスペ。最近はTCGのメディア露出も増えてきており、ここから先もユーザーを増やしながら成長していってくれそうです。

まとめ

マイクリ・クリスペを主軸に、1年間を振り返りました。この1年でブロックチェーンゲームの環境は大きく変わってきました。一般ゲーマーに認知され始めるのも意外と早いんじゃないかという気がしてきています!

【マイクリ】マイクリプトヒーローズ(My Crypto Heroes )

「My Crypto Heroes 」(マイクリプトヒーローズ)はdouble jump.tokyoによるワーカープレイスメント型RPGゲーム。
歴史上のヒーローたちを集め、育て、バトルに挑みます。
多彩なヒーローとアイテムを組み合わせたチーム編成が、バトルでの勝利のポイント。
最強のチームでCrypto Worldの覇者をめざそう!
招待コードに「LRwA」と入力すると、特典ヒーローが貰える!

■ジャンル:PVP、RPG、2D
■対応機種:WEBブラウザ、モバイル
■チェーン:Ethereum
■提供会社:double jump.tokyo

【クリスペ】クリプトスペルズ(Crypto Spells)

Crypto Spells(クリプトスペルズ)はCryptoGames株式会社が開発・運営を行うブロックチェーントレーディングカードゲームです。
デジタルカードはNFTとしてユーザー同士で自由な売買ができることで、
「カードが資産になる」次世代カードゲームです。
招待コード「y8zS」を入れて初回ログイン時に「採掘チケット」をゲット。

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著者について

垂水ケイ

ブロックチェーンゲームを中心としたブログ「SHIMAUMA DAPPS!」を運営中。廃課金の沼に足を踏み入れています。

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