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【前編】Bazaaarのこだわり 敢えてサイト上にマーケットを作らない試み / BlockBase株式会社 真木大樹氏 田中康平氏

【前編】Bazaaarのこだわり 敢えてサイト上にマーケットを作らない試み / BlockBase株式会社 真木大樹氏 田中康平氏
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先日NFT売買マッチングサービスのBazaaarをリリースした、Blockbaseの真木大樹氏と田中康平氏にインタビューを行いました。
今回は、前編としてBazaaarについて伺いました。

Bazaaarについて

真木氏 : Bazaaarは、NFTの売買マッチングサービスです。
機能としては、Openseaのようなマーケットプレイスで、そのうえで、日本で利用される為の独自性を出していこうと考えています。

独自性としてまずは、日本の法規制のもと、NFTとして取扱いができると確認が取れているものを扱う所です。
また、マーケットプレイスというよりも、売買のマッチングを手助けするサポートとして、SNSにてプレイヤー間で直接やり取りを手助けしていけるものを目指して作っています。

Openseaとの違いは?

田中氏 : 一つはもちろん、国内なので日本語に対応している。
そして、重要な所として、NFTと判断しているものだけ提供していることです。
ERC721で発行されているからといって必ずしもNFTでは無いので、法令の整備をしっかりしつつ、万全に配慮しています。
それと、SNS経由でオーダーできるところです。

法令のチェックについて

浜田 : どなたが法令のチェックはされるんですか?

真木氏 : 基本的には、一旦私たちでチェックをして、顧問弁護士に確認をとった上で掲載をします。

浜田 : 弁護士へ確認と言う事は、審査料はかかりますか?

真木氏 : 審査料は要相談だったりします。
明らかに大丈夫な場合だと、簡単にチェックで良いのですが、ちょっとNFTか怪しい部分があると、どういうアセットなのか話を聞いてから判断していく予定です。

弊社ではどういうNFTであれば日本の法令上大丈夫なのかということを、事業者向けに相談を承っています。
法律家では無いので、あくまで一時サポートですが、ゲームを作るときにこういう設計であれば掲載できるなどをお話できます。
そのうえで、単純にBazaaarに掲載するだけではなく、掲載できる=NFTと判断できる。NFTと判断できるというのは、こういうことだと認識を合わせて作れれば、お互いにとっても、業界にとってもメリットになるので、そういう活動を今後も展開していきます。

Bazaaarのこだわりポイント

真木氏 : スマートコントラクトの技術はもちろんですが、ユーザーが、すぐ出品できて、すぐ購入できる、売りやすさ買いやすさ、売りたくなる買いたくなることにこだわっています。

今のアセットのやり取りは、ブロックチェーンの匿名性と逆行して、ちょっとずつ顔が見える取引が増えてきています。
例えばマイクリだと、「この人が売った」、「この人に買ってもらえた」というツイートが散見されるようになってきていて、誰が売ったか誰が買ったかが重要になってきています。

既存のマーケットプレイスだと名前こそ表示できますが、あくまでアセット中心になっていて誰のものなのかがなかなか見えてこない。
単純なアセットではなく、誰が売ったのか、どういう気持ちで売ったのか、いきさつが見えてくるサービスにしていくために、SNSやTwitter、Discordを起点とした売買マッチングサービス作りをこだわっています。

今が買いかなとか売りかなと言うコミュニケーションをツイッター上で行い、買いたい人がいた時にオークションが行われ、ツイート内で取引が行われるインターフェイスを考えています。

マーケットプレイスと言うよりも、SNS上での盛り上がりをサポートできるようなマッチングサービスが、Bazaaarを表す言葉としては近いです。

田中氏 : Bazaaarは、機能としては売り注文、買い注文が出来るだけのサービスですが、敢えて自分たちでマーケットの場をつくらないことで、無限にマーケットの場が拡がっていくと考えています。
アセットによって相性の良い拡がる場所が変わってきます。
例えばアートのNFTが出てきた時、もしかしたらInstagramの方が相性は良くなるかもしれません。そういう所を踏まえて、設計しています。

真木氏 : また、OGP(ツイートなどでURLがシェアされる際に表示される画像)に、こだわって作っています。

パット見で、リツイートされたときにどういうアセットが売られていて、いくらで売られているのかがひと目でわかるようなシェア画像が自動で表示されるように作っています。
OGPをうまく使う事によって、ツイッターやSNSがマーケットの場になることを考えています。
自分の売り注文はSNSで拡がっていきます。

田中氏 : SNSの投稿をオーダーとして扱い、ツイッターでコミュニケーションをとってそこで購入できるようにしています。
実際にツイッターでシェアされたリンクを押せば、すぐに購入できる。
買いやすさや売りやすさに、コミュニケーションがのっかっていくことを想定しています。

真木氏 : その為に、ひたすら売り注文買い注文が出しやすいインターフェイスにしています。
サイトへの登録作業は一切省いてメタマスクがあればすぐに売買できます。

UXについて

浜田 : 先日ニュートリノで行われたUXの勉強会でマイクリの石川さんからアセットの画像だけではない、必要なデータを載せて欲しいと要望がありましたが、今後はアセット毎にステータス表示される項目が変わってきますか?

真木氏 : そうですね。一般的なUIとしてデータはほぼ固定で、極力汎用的に作りますが、それぞれのNFTごとに売買に必要な情報を出す予定です。
ひと目で必要な情報がちゃんと判断できるように、マイクリの場合だと、レベルやスキル、パラメーターがわからないとそもそも売買できないので、それらのステータスは、シェアする時の画像だけを見ればわかるようになる予定です。

今後の実装予定

田中氏 : 掲載NFTの追加がまず一点。
はじめの取り扱いNFTはクリプトキティだけですが、アップデートで、くりぷ豚、マイクリプトヒーローを掲載していこうとしています。

そして、Bazaaarは技術の検証の場だと思っています。
機能追加として、アセットのレンタルやトークン同士のスワップを考えています。

真木氏 : レンタル以外にも、KYCを付けてみるとかサブスクリプションモデルなどのユースケースを試してみたいですね。
オフチェーンで取引できるようにしてみたり、ガス代は運営が負担するモデルにしてみたり、今後、新しいウォレットがどんどん出てくるのでそれにいち早く対応してみたり。
色んな事をしてみたいです。

誰もまだやっていない技術を試してみて、試してみた技術がどういう感じなのかを明確にしていきたいと思っています。
たくさん試してみたら、必要な機能や必要ない機能がわかってくる。
そうしてわかった必要な機能は、しっかり伸ばしていきたいです。

Bazaaarに対する思い

真木氏 : さくっと作れるかなと思ったらなかなかさくっと作れてない。
ユーザーの資産を使うサービスなので、セキュリティの部分の懸念も出てくることもありました。
そうした懸念をアプリに知見が有る人にサポートをいただきながら、注意しながら作り、なんとかリリースできたので、ぜひとも使っていただきたいです。

使いやすいサービスにしていくために、いろんなフィードバックを得られたらと思っています。
いろんなフィードバックをいただいた上で、いろんな実験をできる場所にしていきたいです。
こういう機能が欲しいというフィードバックがたくさん入ると嬉しいです。

中編、後編をご期待ください。

敢えてサイト内にマーケットを作らないBazaaarの試み、今後さらに新しい試みへの挑戦に注目です。
中編、後編では、真木大樹氏、田中康平氏へそれぞれどうしてブロックチェーンで生きていこうとしたのかを伺いました。
乞うご期待ください。

Bazaaar

真木大樹氏

田中康平氏

BlockBase株式会社

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