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【インタビュー】信頼されるブロックチェーンゲーム運営を 「麺屋ドラゴンラーメン」ディレクター池田氏

2022年10月5日にリリースした、DEA社の運営するPlayMiningに対応したブロックチェーンゲーム麺屋ドラゴンラーメン。今回そのディレクターを務める池田貴明氏(以下 池田)へ、本作の魅力や、リリース後の苦労した点など色々と話を聞いてみました。

「麺屋ドラゴンラーメン」ディレクター池田貴明氏

- フライペンギンについて教えて下さい。

池田:弊社フライペンギンは主にゲーム開発を主軸に、「「心に残る」を創る会社」を理念に持ち、お客様の心に残るようなゲームを作ることを目的としております。
主な開発基軸にはソーシャルゲームの開発ですが、Steam やSwitchで「BARRICADEZ」というオリジナルのコンシューマー向けゲームの開発販売も行っています。

ブロックチェーンゲーム開発のきっかけ

池田:2021年の春ごろ、弊社の代表である河原とつながりのあったDEA社様より、PlayMiningプラットフォームで配信をする新しいゲームを開発できる会社を探している、というお話をいただきました。当時はブロックチェーンゲームのリリースはまだ少なく、ニッチな分野でしたが、小さい会社だからこそできるチャレンジ精神でもって、普通のソーシャルゲームとは異なるブロックチェーンゲームの分野に挑戦してみよう、ということで開発に取り組むこととなりました。

ー それまでのゲーム開発と比較してどうでしたか?

池田:まず、NFTがお客様の資産として売り買いができる、という点に今までとのゲーム開発との違いを感じました。ソーシャルゲームでは入手したキャラなどはあくまでゲーム内で完結するものなので、NFTが二次販売で流通したり、希少なNFTに付加価値が発生するところが今までのゲームと異なる部分だと感じました。
そのため、これまでのゲーム作りと考え方を変えなければならないなと強く感じました。

また、お客様に暗号資産を分配するという考え方も全く新しい考え方を必要とする部分でした。

ー 企画する上で参考にされたタイトルはありますか?

池田:当時流行っていたアクシー・インフィニティをかなり参考にさせていただきました。経済圏の作り方はもちろんのことですが、ユーザーが任意でNFT同士を合成してNFTを作成し、自分だけのNFTを所有することができることは、非常に面白いと思っています。そういったところは非常に参考になりました。

またソーシャルゲームを遊んでいるユーザーの方々にも注目されるように、web2.0寄りのゲームとしても楽しく、面白くなるように設計しました。

「麺屋 ドラゴンラーメン」とは?

池田:フライペンギン初のブロックチェーンゲームの開発タイトルとなります。DEA社様のPlayMiningプラットフォームにて配信を行っております。

「RPG×ラーメン販売シミュレーション」という一風変わったゲームで、ゲーム内でモンスターを倒して入手できる食材を調理してラーメンを作り、それを販売してポイントを入手し、最高のラーメンを作るゲーム性になっております。

「従業員」と呼称しているゲーム内で運用できるキャラクターをNFTとして販売しており、それを運用することでゲーム内の様々な箇所で仮想通貨DEAPcoinを入手できる「Play to Eran」の特性を持つブロックチェーンゲームです。

メールアドレスがあれば直ぐに遊べる

池田:ゲームを始めるだけであれば、メールアドレスを入力して、返ってきたメールのURLをクリックするだけで完了しますので、始めるのは非常に簡単です。実際、東京ゲームショウでも、QRコードを読み込んでその場でゲームを始めることが可能でした。その場ですぐにプレイできるレベルの速さで行うことができます。

ー 無料で遊べますか?

池田:NFTがなくても、ゲーム内で遊べる従業員をゲーム開始時に付与しますので、無料で遊べます

そのため、実際ブロックチェーンゲームに興味がなかったりとか、よくわからないなと思っている人たちにも間口を広げているようなゲームになっているかなと思います。

ゲーム内での資産で、仮想通貨を若干獲得できるようになっていますので、そういった意味でも、遊んで稼ぐというゲーム体験をしてもらうのに入門編として良いタイトルだと思います。

タイトルの由来は?

池田 :PlayMiningが東南アジアと日本をメインの戦場としているということから、両方にリーチできる題材であることが重要だと初めに考えました。

それとアイテムを集めたり、商売をするということが、遊んで稼ぐというコンセプトに合致するすると思い、食材を手に入れて売るというアイデアがわかりやすいと考えました。
そこにモンスターとのバトルというゲーム的な要素を加えることで、モンスターを倒してアイテムを手に入れ、それを使って何かを作り、売るというサイクルなら、ゲームとしてわかりやすく、かつプレイヤーにとっても楽しいものになると考えました。

これらのコンセプトを踏まえ、ラーメンをメインのモチーフとしてはどうかというアイデアが浮かびました。東南アジアはラーメンが人気で、ラーメン専門店が多く出店しています。実際、日本のラーメン店「一風堂」なども海外で人気があります。

また、ラーメンはトッピングのバリエーションが豊富で、モンスターの種類も多くできるので、ゲームのモチーフとしてのわかりやすさや、世界的なアピールポイント、そして奇抜さなどを考慮して、ラーメンをテーマにした「麺屋ドラゴンラーメン」というタイトルに決定しました。

ソーシャルゲーム並のイベントの多さ

ー 他のブロックチェーンゲームとの違いについて教えて下さい。

池田:開発陣にソーシャルゲーム運営畑の人間が多いので、イベントの豊富さが挙げられると思います。絶え間なく何かしらのゲーム内イベントが走っているゲームですので、いつ始めても育成アイテムの獲得契機や、当面何をやればよいかなどの目標が立てやすいかと思います。

ー どんなイベントが開催されていますか?

池田:現在は月に3〜4種類のイベントを行っています。
まず1つ目はPvPイベントで、キャラクター同士で競うランキングイベントです。

2つ目はアイテムを収集するイベントで、ゲーム内のクエストからランダムでドロップするアイテムを集めて交換するイベントです。

3つ目はミッションイベントと呼ばれ、ラーメンに何を入れるかなどのミッションをクリアしてアイテムを入手するイベントです。

最後に、PvEイベントであるチャレンジダンジョンがあります。このイベントは、強力な敵をどれだけ倒せるかや、どんどん難易度が上がっていくダンジョンに挑戦してどこまで進めるかといった要素があります。報酬は進んだ深さによって異なり、攻略の難易度が高いため戦略性が求められるイベントです。

これらのイベントは、ローテーションで月に2回ほど行われ、現在は大体前半と後半に分かれて実施しています。また、PvPイベントはこれらのイベントと並行して行われ、合計で月に3つほどのイベントが同時に開催されます。

楽しさのポイント

ー ゲーム中で伝えたい面白さの部分はどんなところですか?

池田:ゲームの中での楽しさの要素でいうと、いくつかの面白い要素がありますが、まずはラーメン作りです。現在、4種類の食材を組み合わせて1杯のラーメンを作る形式になっています。ユーザーが持っている素材の中で、どの組み合わせが一番効率的で、どのラーメンが最も美味しいのかを試行錯誤しながら、ボーナスポイントが発生する素材の組み合わせを見つけることができます。ある程度のランダム性もあるため、このラーメン作りを楽しんでいただければと思います。

ラーメン作り

もう一つはバトルでの戦略です。パーティーは5人メンバーで構成されていて編成順の1番上から順に行動します。一番最初に何のスキルを打ちたいか、2番目のキャラクターには何を求めるか、全体攻撃かもしれないし、強力な火力を持っていったほうが倒せるかもしれませんし、3番目のキャラクターが回復をするかどうかなど、パーティー編成によってどのような試行錯誤ができるかというところで、事前準備が非常に重要なゲーム性になっています。
パーティー編成であれこれ戦略を立てる楽しさを感じていただければと思っています。

バトル画面

稼ぐ方法

ー ゲームでどうやって稼ぐのでしょうか?

池田:「ラーメン1杯売ると何ポイント」というように、ラーメンを販売するとゲーム内のポイントが貯まります。一定のポイントがたまりますとDEAPcoinが付与されますので、売り上げに応じてDEAPcoinが獲得できるという仕組みになっております。

無課金のユーザー様でも時間をかければDEAPcoinを手に入れることができますし、さらに課金しているユーザーは、ポイント取得効率が良くなるため、よりDEAPcoinを手に入れることができます。

池田:NFT従業員の価格は現在1DEPが0.6円(※)だとすると、PlayMiningのNFTマーケット(※)で数百円相当の価格から出品されることもあるので他のブロックチェーンゲームよりNFT購入のハードルは低いと思います。

また、PlayMiningではスカラーシップ制度というものがありまして、オーナー側の誰かが持っている NFT を借りてゲームを遊ぶことができます。TwitterやDiscordでユーザー様が個別に募集していたりしますので、そこから応募していただくっていうのも一つの手段かもしれません。

ー ブロックチェーンゲームを開発する上で注意したことは何でしょうか?

池田:お客様が納得してお金を使っていただける、というところを大事にしました。わかりやすい部分ですと利益分配が投資に見合っているか?というところがしっかりと納得いただけるよう設計を行っております。今後も調整を行いながら進めていく部分です。

リリース後の反応

- リリース後のユーザーからの反応はいかがでしたか?

池田:各種SNSや、お問い合わせのフォームに寄せられたご意見に関しては逐一確認をしております。我々にとって新しい分野であるということもありますので、お客様のご意見は大変貴重なものが多く、参考にさせていただいています。単に確認をするだけではなく、ゲームの細かいUIから大きな仕様部分まで、サービス開始当初から頂いた意見を基に反映をしております。

今年2月のアップデートですと、ゲーム内の育成アイテムのドロップ率が厳しい、というお声をいただいておりましたので、プレイ状況などを慎重に精査したうえで、確率の調整に踏み切りました。細かい部分でも、連続して冒険に行けるようにUIの改修なども行っております。

ー 運営するにあたって大事にしていることはなんでしょうか。

池田:ユーザーとのコミュニケーションですね。運営側としても、ユーザーとのコミュニケーションをを重視し、しっかりと取り入れていく必要があると思います。

他のソーシャルゲームでもある程度は意見を聞くことはありますが、ブロックチェーンゲームユーザーはゲームに対しての熱量があり、ゲームリテラシーが高い方が多い傾向にあるため、検討に値する意見が多いと感じています。

もちろん、ユーザー側の意見をそのまま反映するわけではありませんが、ユーザーに納得して遊んでもらうためには、真摯に対応する必要があると考えています。いただいた意見は逐一確認して毎回検討しています。

最近では、細かいUIや大きな仕様の部分については、サービス開始当初からいただいた意見を反映しているものも多くあります。ユーザーさんが「自分の意見が反映された!」と受け取ってくださる部分もあるのではないかと思います。

例えば、もう少し詳細な話をすると、「バトルスピードをもっと速くして欲しい」という意見もあり、先月から速度を上げる調整を行いました。
また、育成アイテムのドロップ率について、ユーザーから「出現率が低い」といったフィードバックが寄せられましたので、データを分析し、チーム内で検討した結果、出現率を上げることを決定しました。

ユーザーからのフィードバックを受けて改善に取り組み、ユーザーの意見と私たちが実現したいことを調整しながら、改善を進めています。

ー 良かった点、課題などはありますか?

池田:お客様からは情報の発信頻度の高さ、対応の速さなどをお褒めいただいております。我々としても大事に思っている部分なので、そこを評価いただけるのは大変ありがたいです。

発信頻度や発信のスピードなど、まだまだお客様とのコミュニケーションは課題だと思っておりますので、今回のようなインタビューでの情報発信や、AMAといった頻度を高め、よりお客様に近い運営に向けて努めていく必要があると思っております。

ブロックチェーンゲーム業界の展望について

ー NFT、ブロックチェーンサービスは今後どのように発展すると考えていますでしょうか?

池田:シンプルに、まだまだ広がっていくものだと考えております。特に日本発信のゲームが増えていけば、これまで培ってきたIPやゲームの資産というものが世界に向けても強みになっていくのではないかと考えております。

現在、日本人と海外の方の割合では、約4割から5割程度が東南アジアであり、残りの1割はヨーロッパやアメリカなどになっています。外国の方のほうが多いか、半々かといった割合ですので、私たちとしては現在、日本語と英語の対応以外にも、インドネシア語やフィリピン語対応を検討しています。

また、これまではプレイヤーは用意されたもので遊ぶだけでしたが、今後はNFTを自身で発行したり、NFTを購入することでゲームに投資を行う事例が増えていくのではと思います。プレイヤーがゲームに介入し、運営と一緒にゲームを作っていくことが、今より当たり前な世界になっていくかもしれません。

ー 業界の課題はどんなところにあると考えていますか?

池田:まだまだこの業界に対する不信感が強い部分があるので、そこを解決していくという課題を抱えていると思います。一般の方のみならず、ゲーム関連の方でもまだこの業界は「怪しい、危険」と思われている節があります。

国内外でもNFT、ブロックチェーンゲーム、P2E等の言葉に懐疑的に思っている方が多いなと感じています。「複製不能って何?ゲームで稼ぐって怪しくない?転売ヤーの温床じゃない?RMTとは何が違うの?」のように、様々な疑問や疑念が絡み合っての現状だと思うので、これを一つ一つ、丁寧に解決していく必要があると思っています。

今後の予定

左から「麺屋ドラゴンラーメン」ディレクター池田貴明 氏、営業担当の山田 元 氏

- 今後のアップデートやイベント等があれば教えて下さい。

池田:引き続き毎月定例でラーメンバトルアリーナというイベントを開催しております。こちらは麺屋 ドラゴンラーメンでのP2Eの目玉の一つとなっております。また、新たなイベントや機能はもちろん既存機能やバランスの改修など、よりお客様が安心して遊べるように適切な調整を行っていく予定です。

新NFTに関しては3月半ばに販売を予定しております。こちらも少しずつ情報を公開してまいりますので、各種SNSをフォローいただければと存じます。他社IPとのコラボNFTも現在準備中ですので、こちらも楽しみにお待ちいたければ幸いです!

引き続き我々としては真摯なゲーム作りに取り組んでまいりますので、期待してください。「麺屋ドラゴンラーメン」をよろしくお願いします。

関連URL

麺屋ドラゴンラーメン
・公式サイト: https://dragonramen.flypenguin-games.com
・Twitter JP: https://twitter.com/dragonramen_jp
・Twitter EN: https://twitter.com/dragonramen_en
・Discord: https://discord.com/invite/UcEAuyZGCV

コラボキャンペーン開催中

麺屋 ドラゴンラーメン

Menya DORAGON RAMEN (麺屋 ドラゴンラーメン)はPlayMiningに対応したP2Eゲームです。オートバトルでダンジョンを進んで「食材」を手に入れ、入手した食材を使って「ラーメン」を販売し、暗号資産 DEAPcoin で売り上げを獲得できる「RPG×ラーメン販売シミュレーション」です。
レアな食材を使ったり、レシピを工夫したりすることでラーメンの売上が向上し、より多くの DEAPcoin を獲得するチャンスを得ることができます。

■ジャンル:RPG、RAMEN屋シミュレーション、
■対応機種:WEB
■利用料金:無料
■リリース時期:2022年9月21日
■ステータス:リリース中
■P2E:対応
■言語:日本語、英語
■ネットワーク:PlayMining
■配信プラットフォーム:PlayMining
■NFT:従業員NFT
■トークン:$DEAPcoin
■ギルド機能:-
■スカラーシップ:対応
■ステーキング:
■レンディング:-
■トレーディング:-
■合成機能:継承機能により、二体のNFTから新たなNFTを合成可能。
■マーケットプレイス:PlayMining NFT(https://daa.playmining.com/
■IEO:-
■IDO : -
■INO : -
■スマートコントラクト監査:-
■提供会社:Fly Penguin inc.
■開発会社:Fly Penguin inc.
https://www.flypenguin.jp/
■パートナー:-
■ホワイトペーパー:
■問い合わせ先:https://dragonramen.flypenguin-games.com/contact/

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著者について

ブロックチェーンゲームインフォ /木村義彦

BlockChainGame Info 編集部 ブロックチェーンゲームの最新情報、DAppsの最新動向をお届けします

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